GRCの丹下慶範助教を中心とする実験課題が、2012年3月より供用が開始されたSPring-8のX線自由電子レーザー施設(SACLA:http://xfel.riken.jp/)の一般利用課題に採択され、大阪大学や理研の研究グループと共同で供用開始直後からテスト実験が開始されました。SACLAが創り出す新しい光を用いると、100フェムト秒(1フェムト秒は1000兆分の1秒)以下の短時間で物質の状態を超高速診断することが可能になります。丹下助教と大阪大学の研究グループは、巨大地球型惑星(スーパーアース)内部の超高圧状態(数100〜1000万気圧)を、数ナノ秒(ナノ秒は10億分の1秒)というごく限られた時間再現し、これまで不可能だったテラパスカル領域でのX線その場観察にチャレンジする予定です(図は約10フェムト秒の測定時間で得られた金の二次元X線回 パターン)。

         
                             
丹下助教らがSACLAにおける実験開始
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