入舩センター長を代表として、平成15-19年度にかけてGRCにおいておこなわれた学術創成研究「放射光と超高圧技術による地球深部物質の探査」は、この3月をもって無事終了いたします。超高圧実験と放射光X線その場観察により、技術的には1)焼結ダイヤモンドアンビルを用いた70万気圧の発生と、2)超音波測定を組み合わせたマントル遷移層領域下での弾性波速度精密測定の2つを主要目標として掲げましたが、これを超過する技術開発が達成され、Nature誌はじめこの間約130編の論文が国際誌に発表され、また360件に及ぶ国際・国内学会発表、その他多数の著書・論文にその成果をまとめることができました。また、一方でGRCで発明されたナノ多結晶ダイヤモンド(NPD=ヒメダイヤ)は住友電工との共同によりその実用化がすすめられ、また東大物性研・阪大極限研等との共同により超高圧装置への応用も試みられています。更にヒメダイヤは、本年度開始された東大鍵裕之氏を代表とする新しい学術創成研究「強力パルス中性子線源を活用した超高圧物質科学の開拓」においても、GRCとの連携のもと新しい中性子用超高圧装置への応用面で期待されています。

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学術創成研究終了
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