15th GRC International Frontier Seminar 開催案内
  
  "Lessons from the 2004 Sumatra-Andaman Earthquake"
  "High-density Waveform data and their implications for the Slab Structure beneath
  Japan"
  講師:金森博雄(カリフォルニア工科大教授)
  日時:2006年4月27日(木) 10:30-12:00
  場所:理学部講義棟1F101室



14th GRC International Frontier Seminar
開催報告

  2006年3月15日にミネソタ大学のDavid A. Yuen教授を招いてGRC国際セミナーを行
ないました。参加者はおよそ50名で、マントルダイナミクスとその鍵となる鉱物物性に
ついて、流体シミュレーションによる最新の研究成果を発表いただき、活発な議論を行
ないました。

  "Mantle Plumes: what can they tell us about material properties in the mantle"
  講師:David A. Yuen(ミネソタ大学教授)
  日時:2006年3月15日(水) 16:00-18:00
  場所:理学部講義棟1F101室

            



6-8-2加圧方式によるMbar領域の発生

  超高圧グループ大学院生の國本君と入舩教授らは、第3段の対向アンビルに焼結
ダイヤモンド(SD)アンビルを用いた6-8-2加圧方式により、常温ながら 90GPaを越え
る圧力発生をSPring-8において確認し ました。1,500K程度の高温発生も実現していま
すが、写真のような対向SDアンビルの変形により、温度上昇に伴い著しい圧力低下が
認められています。今後超高圧グループで開発された超高硬度ナノダイヤ(HIME-DIA)
を対向アンビルに用いることにより、更にマルチメガバール領域の圧力発生をおこなう
予定です。

              
       写真上:加圧前の6-8-2用対向SDアンビル。
       写真下:90GPaで加熱後回収したSDアンビル。高圧下での
            加熱により先端部(直径0.8mm)が大きく塑性変形
            している。バインダーレスで超高硬度のHIME-DIA
            に置き換えることにより、より高い圧力の発生が期
            待される。



マントル遷移層の化学組成

  SPring-8におけるX線その場観察と超音波測定実験を組み合わせ、マントル遷移層
のメージャライトの弾性波測定が系統的におこなわれています。この結果、現実のマン
トル中に想定されている複雑な化学組成を持つメージャライトは、従来の単純化学組成
に基づく予想と大きく異なる弾性的性質を持つことが明らかになりました。この結果はマ
ントル遷移層の化学組成に重要な制約を与えるものであり、肥後研究員らと入舩教授ら
により、2006年の日本地球惑星科学連合大会において発表されるとともに、現在論文の
執筆がすすめられています。




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