AGU 2006 Fall meeting


写真1:学会会場での人ごみ

  2006年12月11日から5日間アメリカ・サンフランシスコにおいて開催されたAmerican Geophysical Union (アメリカ地球物理学連合)の秋季大会(AGU 2006 fall meeting)に参加・発表してきました.AGU fall meetingは毎年行われる学会の中では最大規模で,アメリカからだけでなく世界中の研究者が参加する一大イベントになっています(写真1).今年は火曜日の時点で13,114人の参加者がいたそうで,4年前初めて参加したときに1万人を越えて盛大に掲示されてい たことを考えると,すごい勢いで参加者が増えていることを感じました.  
  AGU fall meetingは世界中から研究者が集まるため,国内にはほとんど研究者がいない筆者の専門である弾性波速度測定についても活発な議論が行われます.そのため,AGU
写真2:山積みのシーフードにご満悦の
入舩センター長と國本君
fall meetingは筆者にとって一年の中で最も重要な発表になっています.筆者のポスター発表は初日午前中にあったのですが,幸いにも大盛況で,現在国際誌を賑わせている研究者達と多くの議論をすることができました.しかし一方で,同じセッションで発表されたポスターを全く聞けなかったのが残念でした.今回のAGU fall meetingでは,筆者の専門と関係が深い研究が数多く報告されたのですが,楽しい反面,非常に危機感を感じる結果となりました.特にブリリアン散乱,X線非弾性散乱を用いた弾性定数測定と弾性波速度決定の研究が今回数多く発表されていましたが,それらの発表から非常に進んだ鉱物の弾性波速度測定研究が行われていることを実感させられ,我々も超音波測定技術を生かした新しい研究を行う必要性を強く感じました.  
  今回GRC・超高圧グループからの参加は合計7人で,学生は國本君一人でしたが,最近のAGU fall meetingには日本人の学生が数多く積極的に参加しています.サンフランシスコは天候,気温ともに生活しやすく(今回,残念ながら会期中のほとんどは雨でしたが),西海岸に位置するため食べ物も比較的美味しい場所なので(写真2),学生のみなさんもぜひ参加してみてはいかがでしょうか?(河野義生)





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