第116回ジオダイナミクスセミナー
   Geodynamics Seminar

    「6-8-2加圧方式を用いた超高圧力発生」
"Ultra high pressure generation using 6-8-2 compressing method"

        講師:國本 健広(愛媛大学修士1年)

          
    
     主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
     日時 : 2005年1月28日(金)17:00〜
     場所 : 愛媛大学理学部講義棟 201教室
要 旨
 マントル深部領域に至る物質学的研究は、主に多アンビル型高圧装置(MA)と ダイヤモンド型高圧装置(DAC)を用いて進められてきた。MAは安定した加熱を行い、 DACに比べはるかに大きな試料容積を確保した実験が可能であるが、現在のところ発 生圧力は2段目アンビル材として焼結ダイヤモンドを用いても60GPa、タングステン カーバイドでは30 GPa程度に限られる。一方DACは200 GPaに至る超高圧力領域での実 験が可能であるが,圧力・温度の精度においてはMAと比較し大きく劣る。本研究では MAとDAC両者の利点を併せ持つ高圧技術の開発という思想の下、6-8式多アンビル型高 圧発生装置(川井式高圧発生装置:KHA)の試料部構成に一対の単結晶ダイヤモンドア ンビルを組み込んだ「6-8-2加圧方式」を用い、実験可能な圧力領域の拡大を目指し た。尚、このような加圧方式は、3段目のアンビル材として焼結ダイヤモンドを用い たEndo et al.(1982)やUtsumi et al.(1986)により報告されており、室温下での実験 において成果をあげている。しかしながら、地球深部条件での実験を行うためには超 高圧・高温の世界の再現が不可欠である。本発表では室温下のみならず高温下での高 圧発生における成果も併せて紹介する。







        問い合わせ先:山崎 大輔  TEL   (089)927-8408
                    E-mail  yamazaki@sci.ehime-u.ac.jp


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