第142回ジオダイナミクスセミナー
Geodynamics Seminar
「近地深発地震レシーバー関数解析による トンガ下
410km不連続面構造」
"A study of 410km discontinuities structure beneath
Tonga region, using regional deep-earthquakes
receiver function analysis"
講師:住吉 教彰(愛媛大学修士2年)
主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
日時 : 2005年12月9日(金)17:00〜
場所 : 愛媛大学理学部講義棟 301教室
要 旨
レシーバー関数解析は遠地で発生する地震を用いて、観測点下の不連続構造を研究するために多く用いられている。本研究では、レシーバー関数解析をトンガ地域下で発生する深発地震とトンガ地域の観測点に応用する。近地地震の地震を用いることで遠地地震波を用いるよりも高い空間解像度を期待できる。
これまでに近地深発地震レシーバー関数解析を用いた研究報告はない。そこで、今回は2次元有限差分法(Yoshioka 2002)を用いて沈み込むスラブ内深発地震の理論波形を作成し、理論波形のレシーバー関数解析を行った。理論波形の解析結果から近地深発地震に応用できるかどうか議論する。
また、1993年12月 〜 1995年12月までにSPaSE(Southwest Pacific Seismic
experiment)で観測させたマグニチュード5.0以上、震源の深さ400km以深、震央距離10度以内の地震86個について解析を行った。解析によりもとめられたトンガ地域下での410km不連続面の深さについて結果報告と議論を行う予定である。
問い合わせ先:土屋 卓久 TEL (089)927-8198
E-mail takut@sci.ehime-u.ac.jp