第147回ジオダイナミクスセミナー
Geodynamics Seminar
レシーバー関数解析から視るマントル不連続面」
"The mantle discontinuities using receiver function analysis"
講師:井上智史(愛媛大学修士1年)
主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
日時 : 2006年3月3日(金)17:00〜
場所 : 愛媛大学理学部講義棟 301教室
要 旨
マントル内の不連続面として知られている410,660km不連続面はオリビン成分が温度
圧力条件によって相転移するために存在すると考えられている.そのため,マントル
不連続面の深さ,マントル遷移層の厚さを推定することはマントルの温度構造を推測
し、マントルダイナミクスを考察するうえで非常に有用である.
現在までに,PPやSS波の先駆波やPds波など様々な地震波を用いてマントル不連続面
の形状が推定されている.本研究では,410,660km不連続面でP波からS波に変換した
Ps変換波を用いて観測点下のマントル不連続面の深さと遷移層の厚さを推定した.
本発表では,GSN(Global Seismograph Network stations)で記録された波形データ
を用いて求めた410,660km不連続面の深さについて議論する予定である.
問い合わせ先:土屋 卓久 TEL (089)927-8198
E-mail takut@sci.ehime-u.ac.jp