第148回ジオダイナミクスセミナー
   Geodynamics Seminar

  「Ringwoodite及びMajoriteにおける高温高圧合成と
   微細組織観察」
  "Hot-pressing and observation of the fine structures of
   polycrystalline ringwoodite and majorite"
 
        講師:大西郁美(愛媛大学修士1年)
 


    主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
      日時 : 2006年3月10日(金)17:00〜
      場所 : 愛媛大学理学部講義棟 301教室
要 旨
  地球内部の構造を理解する上で、高圧相の多結晶体を合成し 弾性波速度を測定することは非常に重要である。なぜなら、地 球物理学的観測、特に地震波速度構造と比較検討することで、 地球内部の化学組成、物質の状態を推測することができるから である。現在マルチアンビル型高圧発生装置の実験技術と組み 合せた超音波法の開発されており (Higo, 2004)、超音波法に適 した高圧相の多結晶体の合成を行うことが求められる。
 本研究では、マントル遷移層で最も主要な鉱物である ringwooditeとmajoriteにおいて、出発物質中に吸着水として微量 に存在する水が粒成長にどのような影響を及ぼすのかを明らかに するとともに、弾性波速度測定に適した粒径の焼結体を合成すると きに最適な温度時間条件を検討することを目的とした。そこで吸着 水を利用した含水条件のringwooditeとMajoriteの合成と乾燥処理 された無水条件のringwooditeとMajoriteの合成を行った。

        問い合わせ先:土屋 卓久  TEL   (089)927-8198
                       E-mail  takut@sci.ehime-u.ac.jp


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