第168回ジオダイナミクスセミナー
Geodynamics Seminar
「レシーバー関数から求めたマントル不連続面のグローバルマップ」
"Global mapping of mantle discontinuities under the GSN stations by
receiver function analysis "
講師:井上智史(愛媛大学修士2年)
主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
日時 : 2006年12月22日(金)17:00〜
場所 : 愛媛大学理学部講義棟 101教室
要 旨
マントル内の不連続面として知られている410,660q不連続面はオリビン成分
が温度圧力条件によって相転移するために存在すると考えられている.そのた
め,マントル不連続面の深さ,マントル遷移層の厚さを推定することはマントル
内の温度構造を推測し、マントルダイナミクスを考察するうえで非常に有用である.
現在までに,PPやSS波の先駆波やPds波など様々な地震波を用いてマントル不連
続面の形状が推定されている(例えば、Flanagan and Shearer,1998, Stammler
et al.,1992, Li et al.,2003, Lawrence and Shearer,2006).本研究では,GSN
(Global Seismograph Network stations)で記録された波形記録を用いて,
410,660 q不連続面で変換したPds変換波を求め、マントル不連続面の深さと遷
移層の厚さを推定した.本発表では,今回得られた結果と他の研究結果とを比較
し議論する予定である.
問い合わせ先:土屋 卓久 TEL (089)927-8198
E-mail takut@sci.ehime-u.ac.jp