第19回ジオダイナミクスセミナー
   Geodynamics Seminar

 「ダイヤモンドを作るもう一つの方法
   
  -化学気相合成法によるダイヤモンド作製について-」
       
            
  講 師:八木 秀次(工学部機械工学科助教授教官)

  
   
     主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
     日時 : 2001年10月19日 (金) 午後17時〜
     場所 : 愛媛大学理学部講義棟 201教室


        

要 旨
 ダイヤモンドは、他の材料では得られない機械的、化学的、光学的に優れた特性を持っていることは、よく知られています。CVD法により低圧力下でダイヤモンドを作製する方法が提案され、この技術は工業的な応用において新しい分野を切り開きました。低圧力下(CVD)と高温高圧下(HPHT)で生成されたダイヤモンドにおいては、その製造法は全く異なり、CVDダイヤモンドは研究室的な簡便な装置で、いろいろの方法があるのに対し、HPHTにおけるダイヤモンド生成は、特別な産業設備を必要とします。応用においては、HPHTによるものは、粒状の形状をしており、切削工具などの機械的な分野に限られていますが、CVD法では、薄膜状で得られることにより、光学やX線窓、特殊コーティングや電子デバイスなどのような新しい商品を生み出す“enabling technology”を提供してくれます。このCVD法によるダイヤモンドについて生成プロセス、生成方法、応用例などについてお話する予定です。サンプルも手に取って見ていただけると思います。


        問い合わせ先:井上 徹  TEL   (089)927-9658
                    E-mail  inoue@sci.ehime-u.ac.jp