第194回ジオダイナミクスセミナー
   Geodynamics Seminar

「マントルの物性変化と対流様式について (概観)」
"The impact of variations in physical properties on convective patterns in the mantle -- an overview --"

亀山真典(GRC教員)


   主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
   日時 : 2007年12月7日(金)17:00〜
   場所 : 愛媛大学理学部講義棟 101室

              

要 旨
  マントルの物性に関する知見はダイナミクス研究の3つの柱 (鉱物物理学、地震学、対流シミュレーション) の間をとりもつ、いわば「共通言語」である。対流シミュレーションの立場からいえば、マントル物質の物性が様々な要因で変化するという特徴が、シミュレーションの実行を困難にしてきた反面、マントル内で の対流の様式を一般的な流体 (例えば水や空気など) のそれとは大きく異ならし める主たる原因となっている。本セミナーでは、講演者がこれまで行ってきたマ ントル対流シミュレーション研究の中から
  1. 粘性率の温度依存性 (Kameyama and Ogawa, 2000)
  2. マントル物質の相転移 (Kameyama and Yuen, 2006)
がマントル対流の様式に与える影響について紹介する。さらに、今後より現実的 なマントルダイナミクス対流モデルの構築を目指すにあたり、その展望についても述べてみたい。


        問い合わせ先:土屋 卓久  TEL   (089)927-8198
                       E-mail  takut@sci.ehime-u.ac.jp