第26回ジオダイナミクスセミナー
Geodynamics Seminar
「パイロライトの下部マントル条件下における
相関係の精密決定
-マントル上昇流のダイナミクスへの応用-」
講 師:西山 宣正(東京大学物性研究所)
主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
日時 : 2001年11月30日(月) 午後17時〜
場所 : 愛媛大学理学部講義棟 201教室
要 旨
近年のマントルトモグラフィーは下部マントルからの上昇流が存在することを明らかにした。しかし、このマントル上昇流の化学組成や周囲のマントルに対する温度差に関する問題は未解決のままである。本研究ではマントル物質(パイロライト組成)の相関係をマントル上昇流に対応する温度圧力条件下で明らかにし、さらに、マントル上昇流を構成する主要鉱物であるマグネシウム珪酸塩ペロブスカイトの状態方程式の化学組成依存性を評価した。これら2つの実験結果をもとに、マントル上昇流のダイナミクスを考察する。
問い合わせ先:井上 徹 TEL (089)927-9658
E-mail inoue@sci.ehime-u.ac.jp