第38回ジオダイナミクスセミナー
   Geodynamics Seminar

  「コスモクロア−ディオプサイド系単斜輝石の変調
   構造と相関係」
  “Incommensurate structure and phase relation
   of clinopyroxene in the join of kosmochlor-
   diopside”

     講師:阪本志津枝(センター機関研究員)
    
     主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
     日時 : 2002年5月10日(金) 午後17時〜
     場所 : 愛媛大学理学部講義棟 201教室
要 旨
 コスモクロア(NaCrSi206:Ko)とディオプサイド(CaMgSi206:Di)は、
ともに輝石の端成分で、空間群はC2/cである。Ko-Di系単斜輝石の相関係に
関しては、数例の合成実験により議論が行われており、不混和領域の存在が
示唆されている(Ikeda and Ohashi, 1974など)。天然に産する試料にお
いて分析装置付き透過型電子顕微鏡を用いて微細組織観察および微細領域組
成分析を行ったところ、相関係を考える上で非常に重要な組織である「変調
構造相」と「離溶ラメラ」がみつかった。これらの組織、および観察結果か
ら導かれる相図について紹介する。



        問い合わせ先:山崎 大輔  TEL   (089)927-8408
                      E-mail  yamazaki@sci.ehime-u.ac.jp