第77回ジオダイナミクスセミナー
   Geodynamics Seminar

          
   「放射光X線を用いた高圧下における含水珪酸塩
    メルトの構造」
   "Structure of hydrous silicate melt under high-pressure and
    high-temperature in situ X-ray diffraction2

        講師:山田 明寛(愛媛大修士2年)
  
    
     主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
     日時 : 2003年10月3日(金) 午後17時〜
     場所 : 愛媛大学理学部講義棟 201教室
要 旨
  高圧下における珪酸塩メルトの構造に関する実験的研究は、地球科学的にも重要であるにも関わらず実験技術的な難易度が高いという 理由からこれまでほとんど行われてこなかった。本研究では、世界でも最大輝度をほこる大型放射光施設SPring-8 の強力な放射光X線 とマルチアンビル型高圧発生装置とを組み合わせて、珪酸塩ガラスや更に難易度の高い含水珪酸塩メルトの高温高圧その場観察実験を 行った。実験より得られたX線散乱強度曲線の解析結果では、珪酸塩ガラスは少なくとも14 GPa の圧力領域までSiO4四面体どうしの配 位数増加が大きく高密度化に関与していることがわかった。含水珪酸塩メルトに関しては現在までの解析状況について報告する。



        問い合わせ先:山崎 大輔  TEL   (089)927-8408
                    E-mail  yamazaki@sci.ehime-u.ac.jp


前ページへ