第77回ジオダイナミクスセミナー
   Geodynamics Seminar

         
  「鳥取県西部地震発生域の不均質構造に関する研究」
   "Crustal heterogeneity in the 2000 Tottori earthquake region"

      講師:谷 秀人(愛媛大修士2年)
 


        
        主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
     日時 : 2003年10月3日(金)午後17時〜
     場所 : 愛媛大学理学部講義棟 201教室   
要 旨
 1995年に発生した兵庫県南部地震以来,これまで観測所がまばらであった地域を中心とし,約500箇所の高感度地震計を設置し,現在に至
るまで微小地震の観測を防災科学技術研究所の高感度地震観測網(Hi-net)が中心に行っている.2000年10月6日13時30分に発生した
Mw.6.7の鳥取県西部地震は,Hi-netが初めて観測した内陸大地震である.
本研究では以下の手順に従い解析を行った.まず,Hi-netで観測された鳥取県西部地震震源域の走時データの中から精度の高いデータを
選択した.そして,これらのデータをZhao et al.(1992)の地震波トモグラフィー法に適用し,三次元地震波速度構造を求めた.次に,主に
鳥取県西部地震の余震からなる地震の座標を決定するためにデータセットを作成し,それをWaldhauser & Ellsworth(2000)の
double-difference法に適用し,詳細な地震の位置を求めた.
得られた結果及び他の研究結果より鳥取県西部地震震源域の構造とその深部起源について考察を行ったので,それについて発表を行う.






        問い合わせ先:山崎 大輔  TEL   (089)927-8408
                    E-mail  yamazaki@sci.ehime-u.ac.jp


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