第81回ジオダイナミクスセミナー
   Geodynamics Seminar

   「Ringwooditeの弾性定数への鉄の影響」

     "The effect of iron on elasticity of ringwoodite"

     講師:肥後 祐司(愛媛大博士3年) 
                 

      主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
       日時 : 2003年11月14日(金)
      場所 : 愛媛大学理学部講義棟 201教室
要 旨
 近年、観測技術の発達から地球内部の詳細な地震波速度データがそろいつつある。こうした地震波速度の変化を解釈するためにさまざ まなマントル鉱物の弾性波速度や弾性定数に関する実験が行われてきた。Olivineの高圧相であるRingwooditeについても超音波法、ブ リルアン散乱、HP-XRD法でいくつかの研究がある。(Gwanmesia et al., 1991 1990Rigden et al.,1992他)。しかしながら、これら の研究は常圧、室温や高圧、室温もしくは常圧高温に限られ、高圧のデータもピストンシリンダー高圧発生装置を用いた〜3GPaまでの 比較的低圧のデータに限られている。近年、マルチアンビル型高圧発生装置を用いてマントル遷移層に相当する圧力までで超音波法を 用い弾性波速度の測定が行われるようになった(Li et al., 1996)。そこで本研究ではマルチアンビルを用いた超音波法を本学に導入 し、Mg2SiO4端成分および鉄を含む系でのringwooditeの弾性波速度をマントル遷移層に相当する14GPaまでの圧力下で測定した。





        問い合わせ先:山崎 大輔  TEL   (089)927-8408
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