第87回ジオダイナミクスセミナー
   Geodynamics Seminar

         
      「Majoriteの多結晶焼結体の合成」
      "Hot pressing of polycrystalline majorite"
    
      講師:和田智之(愛媛大学修士1年) 
 

        
        主催 : 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
     日時 : 2004年1月23日(金)午後17時〜
     場所 : 愛媛大学理学部講義棟 201教室   
要 旨
 マントル中には410kmおよび660kmに地震学的不連続面があ り、この不連続面はカンラン石の相転移によるものであること が高圧実験によって明らかにされてきた。マントル遷移層中に カンラン石に次いで多く存在する鉱物はmajorite-garnetであ ると考えられており、この弾性波速度プロファイルを明らかに することはマントル遷移層の高速度勾配を明らかにする上で非 常に重要である。  近年、高圧実験の一つとして超音波を利用し、鉱物の弾性波 速度を直接測定する方法が行われている。これは鉱物の弾性波 速度だけでなく、体積弾性率、剛性率、さらにそれらの温度・ 圧力への依存性など重要な物性情報を得ることができる。しか し、実験には超音波測定に適した試料を高圧実験によりあらか じめ合成しておく必要がある。  本研究ではマントル遷移層を構成する鉱物の一つであるmajorite を、多結晶焼結体として合成することを目的とした。そして、 これまでの実験の過程と結果を報告する。






        問い合わせ先:山崎 大輔  TEL   (089)927-8408
                    E-mail  yamazaki@sci.ehime-u.ac.jp


前ページへ