入舩センター長がIMAメダル受賞者に選出
国際鉱物学会(International Mineralogical Association, IMA)は1958年に設立された鉱物学分野の学会の連合体で、日本鉱物科学会を始め38か国の関連学会が加盟する国際組織です。IMAは新鉱物の認定を行う国際機関としても知られていますが、鉱物学分野で顕著な業績をあげた研究者を1年から2年に1名選考し、同連合の最高賞であるIMAメダルを贈呈しています。この度、同学会のHans-Peter Schertl会長より、入舩徹男GRCセンター長・愛媛大学特別栄誉教授が、2023年の同メダル受賞者に決定されたとの連絡がありました。入舩センター長の受賞は、マントル鉱物の超高圧下における相転移と物性変化の研究と、その応用によるヒメダイヤや透明ナノセラミックスなど、新物質の開発が高く評価されたものです。授賞式と受賞講演は、2024年8月18日から23日にダブリン(アイルランド)において行われる予定です。
入舩センター長は、国際高圧力学会(International Association for the Advancement of High Pressure Science and Technology, AIRAPT)の最高賞である、P.W. Bridgman(ブリッジマン)メダルの受賞者にも選出されており、今年の7月22日から28日にエジンバラ(スコットランド)において行われる同学会の総会において、授賞式と受賞講演が行われる予定です。
これまでに上記2つの国際賞の受賞者として、それぞれ12名(IMAメダル:2008年-2023年)、23名(ブリッジマンメダル:1977年-2023年)が選出されていますが、両方のメダルを受賞するのは入舩センター長が初めてとなります。
【参考HP】
◇国際鉱物学会(IMA):International Mineralogical Association – Wikipedia