野村助教の研究が三菱財団の研究助成に採択
![](http://grc.ehime-u.ac.jp/wp-content/uploads/2017/06/図1-150x150.jpg)
回転式ダイヤモンドアンビル高圧変形実験装置
この結果、GRCの野村龍一助教の「大歪変形実験限界圧力の1桁向上による地球中心核ダイナミクス解明への挑戦」が課題の一つとして採択され、1年間計600万円の研究助成を受けることになりました。この研究は、地球の中心核ダイナミクス解明のため、当研究グループが開発している超高圧大歪変形実験装置である回転式ダイヤモンドアンビルセルの、実験圧力限界を延ばすための技術的試みです。超高圧を発生させるための部品にGRCで開発されたナノ多結晶ダイヤモンド(ヒメダイヤ)を用い、デザインを最適化することで、地球中心核に相当する約300 GPa(ギガパスカル、1 GPaは約1万気圧)の超高圧力環境下での変形実験を目指します。
本件助成金の贈呈式は9月11日(月)に東京で行われる予定です。
【関連する論文】
Ryuichi Nomura, Shintaro Azuma, Kentaro Uesugi, Yuki Nakashima, Tetsuo Irifune, Toru Shinmei, Sho Kakizawa, Yohei Kojima, and Hirokazu Kadobayashi, High-pressure rotational deformation apparatus to 135 GPa, Review of Scientific Instruments, 88, 044501 (2017). DOI: 10.1063/1.4979562
【参考HP】
ナノ多結晶ダイヤモンド「ヒメダイヤ」について
http://grc.ehime-u.ac.jp/prius/facilities/himedia
公益財団法人 三菱財団
http://www.mitsubishi-zaidan.jp/
平成29年度自然科学研究助成先一覧
http://www.mitsubishi-zaidan.jp/support/list/h29-natural.pdf